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"現代推理小説をあまり読まない私ですが

警察ものとしては普通に面白かったです。夫の実家近くが舞台になっていて面白く読めました。

オカルト探偵というのから思っていたのとは違う感じです。オカルトといえるのはサイモン・アークの存在そのものかもしれません。｢わたし｣とともに遭遇する事件に共通するのは、心霊現象と言った“超自然現象”を隠れ蓑に、自らの犯罪を覆い隠そうとする人間の、心の中に存在する｢悪魔｣のようです。事件そのものの解決といった点から見ると、ちょっと中途半端でスッキリしないところもあります。｢わたし｣との出会いから30年以上が過ぎ時代が変化しても、人間にひそむ｢悪魔｣はいつも存在する、という哲学的な感じを受けました。ホラーやゴシック風の内容を期待するとがっかりするんじゃないでしょうか。『サイボーグ009』でブラックゴースト団が、「人間に悪がある限り必ず復活する」と言うシーンを思い出しました。

バチスタシリーズ。展開力は弱まった感は否めませんが、新たな視点で面白い。 厚労省へ喧嘩をうるのか？

ネタバレになるのであまり詳しくは言えませんが、移動のトリックは作者の別の本に掲載されていたエッセイで触れられていたので直ぐに察しがついてしまいましたし、全体的にもあれ？って思うところがあったりで期待したほどではなかったです。でもストーリーや雰囲気は好きでした。

文庫として復刊してもらえてとっても満足です。 未収録作品も入っていて感激しました。